第2回講座

2月9日 「埼玉資本論教室」の第二回講座が開かれましたので参加いたしました。
前日の土曜日、関東地方は大雪に見舞われ、交通機関も乱れていました。心配になり、埼玉の運営委員のKさんに電話して聞いたsaitamakところ、「明日の昼には上がるというので、開校の予定」とのことでしたので、安心しました。
 翌朝、雪はやんでいたのでしたが、テレビでは高崎線が遅れていて、湘南ラインは運休とのこと、少し早めに高崎問屋町まで30分かけて歩いていったところ、30分遅れの上野行きが入線、無事出発しました。高崎線の線路際は熊谷付近までは一面の銀世界、しかし、大宮付近はだいぶ減って、浦和におりて駅をでたところ、一生懸命雪かきをしたのか、降りがたいしたことがなかったせいか、道路に雪はなく、普通に歩いて埼玉会館につくことができました

「教室」は定時の1時には始まりました。
心配された宮川先生は、藤沢にお住まいだそうで、「湘南ラインが運休なので、東京へ出て、京浜東北線で浦和へというコースできました。」とおっしゃっておられました。時間に間見合わせるため努力される姿勢に感動しました。

最初の講義は、毎回恒例の「ワンポイント」です。
今回は、いま話題になっている「仮想貨幣」--ビットコインです。
これは、「地域振興券」と同様な性格のもので、どのような「基準貨幣」(あるいは金やプラチナなどの貴金属)の裏付けのない「仮想的な貨幣」なのだそうです。「資本論」では、第一部での「価値形態論」で、貨幣発生のメカニズムが解明され、結局貨幣は、人間社会の作り出す生産物から発生した「特別な機能」であることが判るわけですが、ビットコインは、そのような実体経済の裏付けがまったくないものです。だから、結局、投機家にねらわれ、あっという間に破たんしてしまうわけです。宮川先生はその問題を「資本論」の立場で物事を見る大切さを力説されました。「だまされないように」ということですね!
配布された資料はとてもボリュームがあり、地元の学習会で使えそうです。

 続く2、3コマ目の講義は、いよいよ「資本論」第二部にはいることになりました。普通は本文から入るのが一般的なようであすが、宮川先生の講義は一味違います。「序文」(エンゲルスによる)を詳細に検討することから始まったのです。こんなに「序文」の詳細な講義を時間をかけて聞いたのは初めてです。
「序文」がこんなに面白いというは大発見でした。
エンゲルスのマルクスに対する態度、第二部を完成してゆく基本的スタンス。編集者としての立場に徹する、正確にマルクスの書いたもの、マルクスの考えを忠実に再現する。----すごいことだと再認識しました。

宮川先生から配布された資料に、「第二部を構成する【草稿(原稿)】の組み合わせ」がありましたが、マルクスが縦横に書き連ねた原稿やメモから、織物を紡ぐように組み立てたエンゲルスの苦労がわかると同時に、マルクスが自らの手で熟慮に熟慮をかさねて出版した「資本論」第一部を読むのとは異なる姿勢や見方が必要なのだということがわかりました。

 

 いよいよ、次回3月の会から、本文に入るそうです。面白くなりそうです!!

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