この訳本は、わたしが19歳の冬に初めて購入した「資本論」です。
難しい旧仮名や書体をつかったもので、読み進むのに一苦労でした。
でも、初心者にも「心に響くメッセージ」はたくさんありました。
次の言葉「汝の道を行け」はそのひとつでした。
『學門的な批判のあらゆる判断を私は歓迎する。私がかつて譲歩したことのないいわゆる「異論」なるものの偏見にたいしては、かの偉大なフロレンス人の次の標語が従來どおり私にあてはまる。 「汝の道を進め、そして人々をして語るに委かせよ!(ダンテ)」 1867年7月25日 ロンドンにて カール・マルクス』 青木文庫 長谷部文雄訳「資本論」(第一分冊)「第1版への序言より。文庫版74ページ
いま読み返してみると、これはマルクスの言葉ではなく、ダンテの引用だったのですね!
長谷部文雄さんは今治市近見の出身だったのですね。拝志の中川さんが戦後今治で長谷部さんの講演を聞いたことがあると言っていました。
しばらく更新をさぼってしまい、恐縮です。(いろいろ問題山積でした。)長谷部先生ってどんな感じのお話をさえる方なのでしょうか?訳書からは、相当厳格な方の雰囲気が伝わってきますが。